2015年10月、米国大統領は、ロシアのシリアにおける軍事作戦は泥沼化すると見て、モスクワに協力することを拒否した。
しかし、この1年間、シーア派民兵との共同でロシア軍はシリアのアサド大統領軍の地位強化を助け、武装勢力に占拠された領土を奪還させた。親政府軍は連戦連勝、長らくダーイシュ(IS)に抑えられていた古都パルミラほか、ホムス、ダライアを奪還した。
紛争解決に乗り出して1年でロシアは根本的にシリアの状況を変えたという。「ロシアと米国の間により緊密な軍事協力をもたらしうるシリア停戦は、プーチン氏が5年間にわたる紛争をいかに作り変えたかを示している」。