中原氏は日銀の行なった10年国債の収益性のターゲッティングへの移行もゼロ金利政策も失敗に終わったと指摘。マネタリーベース拡大方針から離れる決定を採ったことについては失望感を表している。
中原氏は、信用貨幣制作の大規模な評価を行なうという7月の日銀の決定で経済成長支援策に終止符が打たれ、アベノミクスそのものに対する疑問が持ち上げられたと指摘する。
黒田氏には5年にわたる日銀総裁の職務完了まではわずか19ヶ月弱しか残されていない。1960年代から今まで再任した日銀総裁はいないものの、専門家の間からはアベノミクスを蘇生させた中心的役割が評価されれば再任もありうるとの指摘がなされている。