これより前、テレビ「フォックス・ニュース」は米国政権内の消息筋からの情報として、ロシアがシリアに最新の対空ミサイルS-300VM(NATOのコードネームでSA-23グラジエーター)を配備したと報じていた。こうしたシステムは米軍の軍用機および巡航ミサイルの迎撃も可能。
S-300の課題についてロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、シリアのタルトゥス海軍基地およびその近海に作戦配備されたロシア海軍の軍艦の安全を空から確保することと説明している。S-300のシリア配備に西側が過敏な反応を見せたことについてコナシェンコフ報道官は、S-300の用途は防衛に限定したものであり、誰にも何の危害も及ぼさないと繰り返している。
コナシェンコフ報道官は「しかもこの地域には以前も海上に同種のシステム『フォルト』複合体が配備されていたことがあった。これに黒海艦隊のミサイル巡洋艦『モスクワ』にも搭載されている複合体だ」と補足している。
先に伝えられたところでは、米国はシリア停戦に関するロシアとの2国間協力を停止すると、米国務省のジョン・カービー報道官が声明した。