トロフィメンコさんが初めて日本を訪れたのは学生時代。日本語を学ぶためだった。そして日本で未来の夫と出会った。トロフィメンコさんの家族は今、神戸に住んでいる。神戸で暮らすようになってからすでに4年。はじめは福島県いわき市に住んでいたが、原発事故が起こり、ロシアへ移った。そして日本へ戻ったが、子供の健康を案じて各地を転々とし、神戸に落ち着ついた。
現在トロフィメンコさんには男の子のヴァーニャ君と女の子のアーニャちゃんの2人の子供がいる。トロフィメンコさんによると、娘のアーニャちゃんはもうロシア語よりも日本語のほうが上手だという。
トロフィメンコさんは、「学校の先生は外国人の生徒をサポートするために努力しているか?それとも全く区別していないか?」との記者の質問に対し、通っている学校で外国人の生徒はアーニャちゃん1人だけだが、特別扱いはないと答えている。
トロフィメンコさんは、日本人のおばあさんなど、日本の人たちの子供に対する優しさに驚いたという。また通りすがりの16-17歳の若者たちでさえも、トロフィメンコさんの子供について、なんて可愛いんだろうと話をし、もし子供が彼らのほうにボールを投げたら、喜んで子供たちと遊んでくれるという。
トロフィメンコさんは最後に、子供たちには日本にすでに大好きな友達がいると語った。
日本に暮らして日本の良さを発見するロシア人もいれば、ロシアに暮らしてロシアの良いところを日本に伝えたいと考える日本人もたくさんいる。そんな1人、モスクワ大学に1年留学した松宮恵美子さんの帰国前のインタビューはこちらから。