オマセタキシンメペスクシナートとしても知られるこの物質は、イチイ科の針葉樹イヌガヤに含まれており、血液がん治療に中国医学で用いられていた。論文は『 Science Translational Medicine』に掲載された。
研究者らは白血病患者から分離された悪性細胞培養物に対する各種薬剤の効果を分析した。試験した全ての化合物のうち、がんに対し最も高い効果性を示したのはホモハリングトニンだった。この薬剤は、FLT3遺伝子の突然変異によって引き起こされる、特に攻撃的な形の白血病にすら作用した。
専門からはまた、もしホモハリングトニンと、FLT3の活性を阻害するソラフェニブ抗癌剤を組み合わせれば、筋肉における腫瘍増殖が遮断されると証明した。臨床試験では、併用治療により24人の患者のうち20で完全寛解が得られた、つまり、がんの兆候がすべて消失した。
先に伝えられたところによると、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、そしてキングス・カレッジ・ロンドンの英国人医師たちは、大人のHIVを初めて治したと発表した。