実験は線形動物を使い行われた。線形動物の老化プロセスは人類のそれとほぼ同様に進む。学者たちは線形動物を2グループに分けた。1グループは大量のビタミンDを与えられ、第2グループはビタミンDを食事から完全に絶たれた。
実験の結果、ビタミンDが、誤った形をしているタンパク質や分子などの、タンパクの破片を破壊し、中和することに鍵となる役割を果たしていることが明らかになった。
老化に連れ、人体では神経変性疾患および大量の細胞死を引き起こす異常が起こり始める。アルツハイマー病は、それゆえ、損傷したタンパク質を体外へと除去する能力が著しく低下している高齢者の間で、広く見られるのだ。損傷したタンパク質の破壊、中和に異常をきたしている場合、ガンを発症するリスクもまた高くなる。
学者らはさらに、哺乳動物やヒトでも実験を行う予定だ。
先に伝えられたところでは、ロシアと海外の学者たちが、ビタミンB2を用いてがん細胞を除去する独創的な手法を考案した。