米国は2014年のウクライナでの出来事の後、ロシアの武器輸出、ロシア政府高官、「外科医」と呼ばれるバイカーに対してさえも制裁を導入した。現在米国政府は、ロシア政府のシリアでの行動を理由に、同国を罰する道を探している。
オバマ大統領は、新たな対露制裁は可能性のある対策案の1つだとの声明を出しているが、ジョン・ケリー米国務長官は詳細を一切発表せず、欧州の同盟国は先週、制裁強化について合意に至らなかった。
ウィルソンセンター・ケナン研究所のマイケル・コフマン氏は次のように述べた。
「米国大統領には制裁を発動する完全な権限があるが、クレムリンの門番以外にロシアで制裁がかけられていない人物は残っていない。何かしらの商業的、金融的制裁拡大の観点からいえば、我々は上限に達した。」
現在、対露制裁の現実的な強化はいかなるものでも、欧州経済、もしかしたら世界経済すら脅かす。
専門家によると、次の制限策は、シリアで使われている軍需品を提供しているロシアの将校や軍需企業に対する制裁の導入が、含まれるかのうせいがある。