ロシアの祖先たちの間では非常に神話が発達しており、それはギリシャやケルト、ましてやゲルマン神話などにいかなる点でも劣るものではなかった。スラヴの民は、森や沼、川には「主」となる精霊がいると信じた。単にそれらを恐れたのでなく、むしろ敬ったのだ。自分より高齢で賢い人に対するような態度がとられ、時には奉納がなされ、時には助力が請われた。しかし時には敵対することもあった。また祖先たちは悪霊をも信じた。いわゆるこの世ならざるもの。それが重病や、時には死に至る深刻な害悪を引き起こすとされた。
スプートニクがロシアの妖怪変化の中から最も恐ろしく最も有名なものを紹介する。彼らは今もロシアの森、川、沼……さらには部屋にさえ住んでいる。