11月1日、岸田外相は東京での記者会見のなかで係争水域の天然ガスの埋蔵ゾーンで中国の国旗を掲げた掘削船が碇をおろして停船しているのが確認されたことを明らかにした。
岸田外相は「中国側が日中間の海洋の境界が確定していない状況で、一方的な開発に向けた行為を継続していることは極めて遺憾だ」と語り、両国間では東シナ海の排他的経済水域の境界線が画定していない事実を指摘している。
現在、東シナ海の日中中間線の中国側海域において、中国は16隻の移動式の掘削船を停船させ、天然ガスの探査、採掘を行っている。
日本は同海域での中国の活動の活発化に対し、これまで再三にわたって抗議を申し入れてきた。