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「ロシアは本当に日本と経済協力を行い、日本の力を借りて経済制裁に打ち勝つことと引き換えに領土問題を解決するつもりなのだろうか?(…) 仮にロシアが日本の領土要求を飲んだ場合、日本は他の隣国に対しても同様の行為を得ようとし始めるだろう。ロシアはアジアにおける最重要戦略パートナーの中国と仲たがいをする値はあるだろうか?」
ネイジマコフ氏は、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の一部は自分たちに都合のいい経済的な恩典を受け取る代わりに島を引き渡す考えに同意を示していると指摘している。しかもオリガルヒらにとっては最も魅力的なのは日本の極東への投資ではなく、巨大なエネルギー協力のプロジェクト。(「ナーシャ・ヴェルシヤ」紙、「クリルの妥協」、グルーバル社会運動研究所の国際政治分析センターのミハイル・ネイジマコフ所長)
「我々は中国との間では40年にわたって国境問題を話し合ってきた。中国と合意を締結したのは我々が前代未聞の協力のレベルに達したからだ。我々の間には非常に高い信頼がある。残念なことだが日本との関係ではこうした質には至っていない。だがだからといって我々がこれを出来ないということにはならない。」(26日、TV各局のヴァルダイ会議のプーチン大統領質疑応答の生中継から)
ロシア国防省アナトーリー・アントーノフ次官は日本の 上月 豊久 大使との会談で米国がアジア太平洋地域に展開するMDに日本が参加することへの憂慮を示した。(28日、レンブレル通信 露国防次官と上月大使の会談)
ノヴァク大臣は11月の世耕経済産業相の訪露で露日間のエネルギーブリッジの創設が話し合われることを明らかにした。ロシアの企業「ロスセチ」は日本のソフトバンクと共同でアジア電気エネルギーリングの枠内での北東アジア諸国への電気エネルギーの輸出プロジェクトの実現見通しを構築中。日本とのエネルギーブリッジはこのアジア電気エネルギーリングの一部となりうる。
サハリンの対岸で間宮海峡に面したハバロフスク地方のソビエツカヤ・ガヴァニ、サハリン島を経由し、日本海に海底ケーブルを敷設してエネルギールートをロシアから日本へ直で組織するパターンと、モンゴル領、中国領を経由し電気エネルギーをトランジットする方法の2つが検討されている。(リアノーボスチ、ノヴァク・エネルギー相へのインタビュー)