これまでの11回の四半期を総計すると中国債権の利回りがマイナスに転じたのはわずか1度で全体としては同時期の利回りは25%に達している。
2015年の中国国債の購入は120億ドル。2016年初頭からは購入額は80億ドルまで下がったが、これは対ドル元レートが4.2%下がり、これが投資家らの信用にネガティブに影響したため。
HSBCホールディングスの発展市場分析課のポール・マイケル課長はこれについて「元へと外貨備蓄を緩慢に多極化するというポテンシャルは大きく残されている。しかも年金基金やミューチュアル・ファンドといったリアルマネートレードにとっては魅力は非常に高い」と語る。
中国市場の外国投資家らに対する門戸開放スピードは非常に緩慢。にもかかわらず、IMFで中国を担当していたカーネギー大学のエスヴァー・プラサッド教授も確信するように、国際準備通貨は10年も経過すればおよそ10%のシェアが元になると予測されている。
ブルームバーグが世論調査を行った11人のアナリストの予測では2017年、2018年の2年で外国人投資家らは合わせて480億ドルを中国国債に投資し、その筆頭には各国の中央銀行および国際、諸国間にまたがる組織となる。
ブルームバーグの調査では大多数が中国国債の買い付けで2018年待つまでには基本インデックスは50%上昇するとの予測が出た。こうした場合、国債はさらに買いが進み、平均でも10年で7500億ドルの投資が流入することになる。
先に米国の著名な投資家ジム・ロジャーズ氏は、国際通貨基金(IMF)の通貨バスケット(SDR)に中国の通貨、人民元が加わったことについて、人民元にとって有利になるとの考えを表した。