1965年から1976年にかけて、マサチューセッツ工科大学の関係者たちの尽力によりいくつかの LES1からLES9までの人工衛星が作られた。
LES1の飛行中、打ち上げロケットに問題が発生し、衛星は必要な硬度まで達しなかったために、これまでずっと行方不明だとされていた。
一方、英国のアマチュア天文家フィル・ウィリアムズ氏が2013年に、4秒ごとに繰り返される237メガヘルツの奇妙な無線信号を受信し始めた。
この信号を発していたのがまさに、ずっと宇宙空間にいたLES1だったのだ。バッテリーは壊ていたが、太陽光パネルによる発電に移行していたのだ。
また、LES1のシステムはすべて正常に機能しており、これはマイクロプロセッサがない時代の技術開発の驚異的な創造力を物語っている。
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