水からできた氷(50%~80%)、砂、ガスからできた層は火星の北半球中緯度地方に位置するユートピア平原西の地表下1から10メートルのところにある。凍った水域の厚みは80から170メートル、体積は1万4300立方メートル。
凍った海の発見は火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター( MRO )の浅部レーダー「SHARAD」(Shallow Subsurface Radar)によりなされた。
MROが火星に打ち上げられたのは2005年。2006年には火星に到着した。2008年にはMROの主要ミッションが終了に近づいたが、NASAは作業を延長した。MROは火星表面の撮影に加え、火星探査機から地球への信号送信にも加わっている。