どうしてロシア人は冬が好き?

© Sputnik / Alexei Danichev雪の降り積もったサンクト・ペテルブルグ、エルミタージュ美術館前の宮殿広場
雪の降り積もったサンクト・ペテルブルグ、エルミタージュ美術館前の宮殿広場 - Sputnik 日本
サイン
今月東京で11月としては54年ぶりの初雪が観測された。24日の日本の報道では横浜、甲府、宇都宮、前橋、水戸でも雪が降っている。モスクワでは今年の初雪は例年に比べて早い10月13日。ただし根雪になったのは11月半ばだった。

冬の朝
つらら貫く
陽の光
L・サアキャン

ロシア人は雪が大好き。だから冬の訪れをまるで懐かしい友のように迎える。とはいえ行政側にとっては道路の除雪から路面凍結対策、屋根やベランダから下がる氷柱の除去と金のかかる話でなのだが。冬は日照時間は短くなり、太陽の顔を拝める時間が短くなる。それでも冬を愛す気持ちは変わりようがない。何層にも厚着し、車に積もった雪をどかし、家の前の雪かきをし、吹き溜まりをどかして時には大雪による交通渋滞をがまんしなければいけなくなっても、それでもやっぱり冬は好きなのだ。

© Sputnik 日本 / Lyudmila Saakyanロシアの冬
ロシアの冬 - Sputnik 日本
ロシアの冬

ロシア人が嬉しく思うのは心を浮き立たせるのは軽いマローズ(凍てつく寒さ)、雪で覆われた街、木々、氷の張った池や湖の美しい様子だ。こんなとき移動手段のある人は郊外へと車を走らせ宿で一泊する。懐具合にも趣味にも様々に対応する宿泊施設がある。クロスカントリーやスケートに興じ、そりや犬ぞりまで体験し、凍った森を散策したり、サウナでゆったりと寝そべって数日を過ごす。そのあとは野外にでてバーベキューを楽しむという醍醐味。また男性がこよなく愛すレジャーのひとつがアイスフィッシング。短めの釣竿を手に氷の上へと繰り出しても、獲物は猫を喜ばすほどしかかからないが、それでも釣り人の満足感は絶大なものがある。

© Sputnik 日本 / Lyudmila Saakyanロシアの冬
ロシアの冬 - Sputnik 日本
ロシアの冬
若者には若者の楽しみがある。ペテルブルグではまだ初雪も降っていないうちから、エクストリームの愛好家たちはもう動き出した。雪化粧のペテルブルグでのスノーボードのナイトラリーにはマルチコプターのレースも平行して行われ、その様子は11月18日、Youtubeにアップされている。動画の掲載者は今回、私たちの求めに応じてリンクに承諾してくれた。「このビデオはペテルブルグで大雪が降った日の深夜に撮影されたものです。これは広告でも抗議でもアクションでもありません。単に、本物の冬が訪れた時のサンクト・ペテルブルグの美しさをみんなに知って欲しくて撮影しました。深夜だったので宮殿広場には観光客も地元の市民も誰もおらず、スケーティングで危険を及ぼすことはありませんでした。僕らはこれは完全にホビーとして行なっています。同様のビデオは世界のどの大都市でも大雪が降った後にはスノーボード選手らも撮っています。車の乗り入れた時間はあわせて5~7分で、パトカーの出現で撮影は終了。

ドライバーは罰金を払わされました!」というビデオだが、まずはごらんあれ!

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