「私たちの多くは、アリの『接吻』はただの食物交換メカニズムにすぎないと考えていた。だが、このような接触は違う文脈で起きていたことが明らかになった。例えばそれは、アリが長い別離の後に隣人とあったときだ。それゆえ私たちは、アリが交換する(接吻のさいの)液体の中になんらかの『社会的』分子があるかどうかを調べた」とスイスのロザンヌ大学のリチャード・ベントン氏が述べた。
生物学者らが驚いたことに、この液体中には身体成長を司るホルモンの一式や、普通はアリの幼虫の成長を促進する成分、自らのコロニーのメンバー認識を助ける成分と一連の「社会的」分子が含まれていた。