5年間続いた研究で初めて妊娠した25人および一度も妊娠したことがない女性20人の脳がスキャンされ、その特性が特定された。妊婦は前・後部頭頂皮質内および前頭前野・側頭部で灰白質の減少が見られた。これら領域は感情、感覚、他者を理解するなどの社会的プロセスを司る。この変容は妊娠後2年間続く。これこそいわゆる母性本能のもとではないか、と科学者ら。
灰白質の減少は一連の神経細胞網の強化を伴っており、それにより脳のう効率性が低減されず、一定期間その働きが「専門的」になるのでは、と科学者らは見ている。
灰白質の減少に否定的影響はなく、いずれの妊婦にも記憶力や認知機能に問題は見られなかったという。