世耕大臣「今般のプーチン大統領来日の際には、政府当局間文書が12件署名された。また、日露経済分野協力については、8項目の「協力プラン」のそれぞれの項目の下で、企業等が行うプロジェクトに関する合計68件の文書が署名された。これを確実に実現させ、日本企業のビジネスに繋げていくとともに、ロシアにとってもメリットのある形に仕上げていくことが非常に重要である。しかし、日本企業の中には、ロシアとのビジネスについて、法的安定性が不安定であること、投資手続きが複雑であること等ネガティブな印象を抱いている企業があることも否定できない。そのような時に、政府が間に入ってロシア側としっかり話をして迅速に解決してくなど、政府としてもしっかり後押しをしたい。」
大臣はロシアとの経済協力について次回の交渉はいつ行うご予定ですか? 交渉は具体的にいつ、どのような内容になるのでしょう?
世耕大臣「諸般の状況が許せば、来年1月にもモスクワを訪問し、ロシア側閣僚等と日露経済分野協力の進め方について、意見交換をしたい。」
世耕大臣「8項目の「協力プラン」は、日露両国が経済分野においてWIN-WINの関係で進められるものが選定されており、プーチン大統領の訪日にあわせ、8項目の「協力プラン」のそれぞれの項目の下で、企業等が行うプロジェクトに関する合計68件の文書が署名された。まずは、これらのプロジェクトの確実な実現化が非常に重要であり、政府として後押ししていくつもり。また、まだ詰めている段階のプロジェクトについてしっかりと仕上げていくとともに、更に他に新しいプロジェクトの創出がないかよく点検してくことも重要。」
南クリル4島での共同経済活動について、「特別な制度」とか両国による「特区」の意味は何ですか。日本政府の具体的なヴィジョンとはどういうものでしょう?
世耕大臣「北方四島における共同経済活動については、外交問題であり、外務省が外交ルートで交渉していくものであるが、その内容については、オールジャパンで望まなければならないものと思っており、経済産業省としても、具体的案件の組成などでしっかりと貢献していきたい。」
共同経済活動については、露日の会合は年明けに開かれるのでしょうか?
世耕大臣「北方四島における共同経済活動については、外交問題であり、交渉等の予定について、私からコメントすることは差し控えたい。諸般の事情が許せば、私は1月にロシア出張を予定しているが、これは、あくまで8項目の協力プランの実現化等に関する意見交換等が目的である。」