雑誌「サイエンス(Science)」が発表したベスト10の中ではまず、米国のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が世界で初めて、ブラックホール同士の合体から発生した重力波を検出したこと、そして太陽からわずか4.24光年の距離にある赤色矮星プロキシマ・ケンタウリの周りに、地球に似た惑星が見つかった事が、トップ2として挙がっている。
また「サイエンス」は、Google DeepMind,社によって開発されたコンピューター囲碁プログラムAI AlphaGoが、韓国のプロ棋士イ・セドル九段との5番勝負で4勝1敗の成績を残したことも、第3位と高く評価した。
続いてランキングで第4位を占めたのは「中年マウスの、分裂能力を失った老化した細胞を除去すると寿命が延びる助けになるという発見」だった。
第5位以下の「サイエンス」のリストはの次のように続く。類人猿に心理状態のモデルがあることが分かった事、タンパク質の特性を予測できるコンピューター・プログラムの開発、試験管の中で培養した卵母細胞から生きたマウスを誕生させたこと、である。
は なお「サイエンス」の今年の科学的大発見ベスト10の最後は、次の3つで締めくくられている。人類は一つの移動の結果として世界中に散らばったとする研究、DNA解読用のポータブルサイズの機器が作り出されたこと、そして人工光学物質「メタマテリアル」を使った欠陥のないレンズの開発である。