これらの手紙の宛名、ダイアナ元妃が1980~90年代に、王室の執事だったシリル・ディックマン氏である。
1984年の手紙、次男のヘンリー王子を出産してから5日後に書いたものである。ダイアナ元妃は、ヘンリー王子の出産について「格別に幸せな時」と記し、長男のウィリアム王子が「弟をかわいがり、ヘンリーをひっきりなしに抱きしめたりキスしたりします。親もほとんど近寄らせてもらえないくらい!」と伝えている。
1997年に自動車事故で死去する5年前、アジア訪問に先立って寄せた手紙では、ヘンリー王子の学校での態度に問題があると明かし、「息子たちは元気で寄宿学校を満喫していますが、ヘンリーはいつも問題を起こしてばかりなんですよ!」と嘆いている。
AFP通信によると、今回の競売には、手紙6通の他、クリスマスカード、1947年のエリザベス女王の結婚式で出されたウエディングケーキの1片、女王から受け取ったメモなど、計5万5000ポンド(約790万円)で競り落とされた。