宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午前、電柱ほどの大きさの小型ロケット「SS520」4号機を鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる予定だったが、強風のため中止した。14日以降に延期する。
東京大が開発した超小型衛星を搭載しており、人工衛星を軌道に投入するロケットでは世界最小としている。需要が高まっている超小型衛星の打ち上げ手段としての技術の可能性を確かめるのが狙いだった。
小型ロケットは、全長約10メートル、直径約50センチで、長さは主力のH2Aロケットの5分の1ほど。運用中の2段式の観測ロケットを3段式に改修し、コスト削減のためバッテリーや電子部品などに市販品を使った。