中国の南シナ海進出を巡って意見を交わし、今後の連携を確認したい考えだ。今年フィリピンが東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を、ベトナムはアジア太平洋経済協力会議(APEC)議長国をそれぞれ務めるため、協力する姿勢も伝える。
首相は、ドゥテルテ氏が計22年間市長を務めたフィリピン南部ミンダナオ島のダバオも訪問する。ドゥテルテ氏との会談は昨年10月以来3回目となり、首脳間の信頼関係構築に努める。
首相は12~17日の日程で、フィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナムの4カ国を歴訪し、各国首脳と会談する。
トランプ氏が環太平洋連携協定(TPP)からの米国離脱を表明していることを踏まえ、TPP参加国であるオーストラリアとベトナムに対し、自由貿易体制の推進とTPP早期発効に向けた協力を呼び掛ける。