オバマ大統領は任期最後の演説で、自身が考える、米国の政治システムはなぜ「大失敗した」のか?について説明しようとした。だがNational Reviewの評論家たちは、これに関心を持っている人は少ないと指摘している。
米市民を前にイラクでの「高価で無意味で流血を招く軍事作戦」の終結などをはじめとした選挙公約について報告したほうがはるかに誠実であったはずだ。公約という点でオバマ大統領は「全てがうまくいったわけではない」。
ジャーナリストたちは、「米軍最高司令官のオバマ大統領は、イラク情勢に対する制御を失った責任を負っている。まさにオバマ氏のミスが『ダーイシュ(イスラム国、IS)』の勢力拡大の原因となった。シリアでの人道的大惨事も彼に道徳的責任があり、イランとロシアに対するオバマ氏の脅迫は、米国とこれらの国々との関係でカオス(混乱状態)を引き起こした」との確信を示している。
その他ジャーナリストらは、オバマ氏は住宅ローン市場の崩壊、2007-2009年の景気後退後の米経済の安定化に成功したと指摘している。だが記事の中では、一方で今はまだ米経済が世界金融危機の影響を完全に克服したと述べるのは時期尚早だと指摘されている。