亡くなったのはネヴァダ州に住む70歳の女性。彼女は、昨年2016年8月、インドで休暇を過ごした後、米国に帰国した。インド滞在中、彼女は右足を骨折、そして帰国後の9月、敗血症性ショックで死亡した。
米疾病管理予防センターの専門家らは、彼女の皮膚のサンプルの中から、肺炎桿菌バクテリアを発見した。通常この細菌は、人の皮膚や口腔、腸内に存在する正常な細菌叢の一部で、病気を引き起こすことはない。
しかし今回、その新種が、米女性の死の原因となった。専門家らは、この新種が、米国内で許可されている26種の抗生物質すべてに対し耐性を持っていることを突き止めた。
こうした耐性は、自然淘汰の結果、微生物に薬に抵抗する力を付与する変異バクテリアの繁殖が促されたことによるものと見られている。