世界保健機構(WHO)は、1週間に適度な運動を150分、あるいは激しい運動を75分するよう勧めているものの、1日当たりの具体的な運動時間には触れていない。平日は非常に忙しく、週末にしか運動できないという人も多いが、このような運動方法は効果的なのか、これまでははっきりとしたデータがなかった。
今月9日の最新号の「米国医師会雑誌」に掲載された英国とオーストラリアの研究者の報告によると、1994年から2012年の間、英国人6万4000人の運動と死亡データを分析したところ、8802人がなんらかの原因で死亡し、うち2780人の死亡原因が心血管疾患、約2500人の死亡原因がガンだった。
研究結果は、1週間当たりの運動量がWHOの基準に達していれさえすれば、健康に効果があることを示している。結果によると、週末に1、2回だけ運動してWHOがすすめる運動量に達している人は、運動しない人と比べて、死亡率が30%低かった。うち、心血管疾患が原因の死亡率は40%、ガンが原因の死亡率は18%低かった。