このメスはまた樹皮を石鹸として利用するところも披露してくれた。おそらく川で水浴びをする人間の様子を細かく観察し、これを覚えたものと考えられている。
「スパイ・イン・ザ・ワイルド」の他の映像ではこれも猿の一種のハヌマンラングールの群れの中に、猿にそっくりのロボットを忍び込ませ、ロボットに対する群れの反応を観察した実験が放映されている。ロボットにはカメラが内蔵されているため、群れを至近距離から観察することに成功した。
最初のエピソードではハヌマンラングールの群れに小猿に似たロボットが置かれている、群れは誤って取り落としたロボットが動かなくなったのを見て、死んだと思い込み、それぞれに深い悲しみを表した。その様子は人間が死を悼んで葬式を営むことと何ら変わりがなかった。