「我々は『北方領土』の帰属問題正常化および平和条約締結のための新たなアプローチを土台に根気強い交渉を続けて行く。(ロシア語からの和訳)」岸田外相は第193通常国会の開会式でこうした声明を表した。NHKが報じた。
日本は1855年の貿易および国境に関する合意に基づき、クリル岩礁の4島、イトゥルプ、クナシル、シコタン、ハボマイの領有権を主張している。モスクワの立場は、南クリルは第二次世界大戦の結果としてソ連の領土に組み込まれたのであり、これら島々に対する国際法に裏付けられたロシアの主権には疑いの余地がない、というものである。クリル諸島の一部の領有権問題は露日関係完全正常化および平和条約調印にとって基本的な障害となっている。