先週米紙ニューヨーク・タイムズが、「米国での政治的変化から誰よりも恩恵を受けているのはプーチン大統領」だと伝えた。それは、プーチン大統領が「米国の選挙に介入し米国の民主主義を弱めて、欧州を不安定化させ、プーチン大統領がソ連崩壊の責任があると非難する機構、NATOを崩壊、少なくとも弱体化させるためベストを尽くしている」ためだという。
一方、ダニエル・ラザロ氏は「The Strategic Culture Foundation」の自身の記事で、プーチン大統領は米国の民主主義を弱めようとはしておらず、米国が自ら、民主主義弱体化という課題を成功裏に行っていると述べる。さらにラザロ氏は、プーチン大統領は欧州を不安定化しておらず、EUを弱体化させる力は西側自身によって生み出されていると指摘。
さらに、欧米は外部の敵の捜索によって、内部の問題を解決する能力がないことを正当化しようとしているとの視点が一度ならず表された。
先にロシアのペスコフ大統領報道官は、「われわれは依然、何らかのサイバー攻撃に対するロシア政府のあらゆる関与の可能性を除外する」と述べた。ペスコフ報道官はまた、ロシアをサイバー攻撃で非難している米国の報告書は、報告書で出された主張の根拠のなさを念頭に置いて、「魔女狩り」を思い起こさせると指摘した。
先に伝えられたところによると、プーチン大統領は選挙で大統領に選ばれたトランプ氏の合法性を損ない、選挙公約が遂行できないような立場に同氏を立たせようという試みは米国民自身の利益に多大な損害を与えるものだと指摘した。