25日、仏検察はフィヨン氏の妻ペネロプ夫人に対して公的資金横領と犯罪隠蔽の疑惑があるとして前提的な捜査を開始。
フィヨン氏はテレビ「TF1」に出演したなかで、自分の名誉が傷つけられ、自分が捜査の対象となった場合、大統領候補者として留まることはできないとの立場を表明した。フィヨン氏は「私が法を侵したという何らかの証拠がある場合、自分は出馬できないと常に語ってきた」と述べている。
ペネロプ氏をめぐるスキャンダル報道を展開し始めたのは仏の週刊新聞「カナール・アンシェネ」。「カナール・アンシェネ」紙によればペネロプ氏は8年にわたって議員秘書報酬を受け取っていた。「カナール・アンシェネ」紙が支払票を調べたところ、ペネロプ氏は1998年から2002年の期間、議員へのサービスを支払う基金から支払を受け取っていた。
これより前、仏国民には誰を大統領として望むかという世論調査が行なわれている。