WSJが実施した投資銀行15行を対象とした調査では、2017年のブレント原油の年間平均価格が、12月に予想された1バレル=55ドルからおよそ1バレル=56ドルになるとされた。
アナリストらはWTI原油の評価も上げ、1ドル増の1バレル=55ドルとなった。専門家たちは、供給減削によって原油市場のバランスが徐々に回復することに期待している。
なお専門家らは同予測のリスクとして、米国での原油生産の増加と、需要の上昇速度の鈍化を指摘している。
Societe Generale SA石油部門の主任アナリスト、マイケル・ウィットナー氏は「OPECの合意は価格維持を保障した:私たちは原油価格が1バレル=40ドルから50ドルの世界に住んでいたが、今は1バレル=50-60ドルの世界に住んでいる。だが私たちは果たしてこれが長く続くか否かを見ることになる」と発表した。
WSJの調査に参加したアナリストらは、年末までにブレント原油の価格が1バレル=60ドルを少し下回る程度まで上昇するとの見方を示している。
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