ロスで第５９回グラミー賞　予想を超える栄冠【写真・動画】

今年のグラミー賞授賞式は殊に壮大に、かつこの間に多くの有名人が死去したことを受けて追悼的な意味合いの濃いものになることは前もって予想されていた。ただしデヴィッド・ボウイに関してはレディー・ガガがすでに１年前のグラミー賞授賞式で追悼パフォーマンスを行っていたため、今回の式ではプリンス、ジョージ・マイケルと３兄弟のうち、とうとうバリー・ギブだけが残されたビージーズに注目が集中した。最後の出演は最も大掛かりでこの式のために特別に編成されたグループがビージーズの選曲をヒットパレードで歌うと、客席に座っていたバリー・ギブは満足げな表情を見せた。また最も感動を呼んだのは故ジョージ・マイケルにささげるアデルのトリビュートだった。

今回予想を超える栄冠で文句なしに話題を呼んだのはデヴィッド・ボウイが５部門をさらったことだった。ボウイがグラミー賞で生前受賞していたのは８０年代末の最優秀ビデオ賞１賞のみ。それが今回、アルバム『Blackstar』で「最優秀オルタナティブアルバム賞」、「最優秀ロック楽曲賞」、「最優秀ロックパフォーマンス賞」「最優秀アルバム技術賞」「最優秀レコーディングパッケージ賞」と一挙に5つの賞を受賞している。

またアデルVSビヨンセの歌姫どおしの対決もあり、結果的にはアデルが「Hello」で最優秀レコードと最優秀楽曲を、「２５」で最優秀アルバムをと３冠を制した。

ロシア人勢の活躍ではオペラ歌手のニコライ・ディデンコが最優秀合唱パフォーマンス賞を受賞している。
グラミー賞はクラシック音楽の演奏家をも含め、毎年７０人以上に授与されている。