北朝鮮は12日、日本海に向けて「地対地」級中長距離弾道ミサイル「北極星2」発射実験を行った。発射されたのは北西部・平安北道(ピョンアンプクト)亀城(クソン)市の飛行場に設置された自走式発射装置から。今回の発射実験では移動式の装置と新固形燃料を使ったエンジンが用いられている。
ロシア外務省は「こうした条件下においてあらゆる関係当事者らに対し、冷静さを発揮し、この先緊張を拡大しかねない行為を慎むよう呼びかける」という内容の声明を表している。
先の聯合ニュースの報道によれば、北朝鮮は13日、前日実施した新型中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験が成功したと発表した。
朝鮮中央通信は新型ミサイルについて、昨年8月に発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の射程を延長して開発、大出力の固体燃料エンジンを採用したと指摘。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が12日朝、北西部亀城付近から発射したミサイルは約500キロ飛行し、日本海に落下。高度は約550キロに達した。朝鮮中央通信は「周辺国の安全を考慮して」通常より高く発射し飛行距離を抑えたとしている。
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は12日、日本と米国、韓国3カ国の要請により、緊急会合を13日午後(日本時間14日午前)に開く方向で調整に入った。