報告書の中では特に、ロシア航空宇宙軍が無差別空爆し、しばしば平和的に暮らす一般市民が犠牲になっているとしてロシアを非難する内容が含まれている。
こうした対ロシア非難は、ロシア航空宇宙軍がシリア国内で作戦を開始してから、定期的になされてきている。その際、批判者が、信頼すべき証拠を示したリ、報告の信憑性をしっかり裏書きしたことは一度もなかった。
報告書自体、あらかじめ発表されたもので、その中では、ロシアが犯したとされるあらゆる罪が、改めて繰り返されている。討論会開始にあたり、調査を準備したグループの責任者、フレデリック・ホフ氏は、報告書は「様々な筋の情報をもとにした分析である」と述べた。
プレゼンテーションの枠内で、破壊された家々を映した短いビデオが紹介された。主催者らは、ロシアのアレッポ空爆の跡だと言いたかったようだが、それらがいつどこで行われたのか、それを証拠立てるものは映像には全く含まれていない。ましてビデオにはロシア軍機も、空爆の様子も映っていなかった。