この週は普通、市が立ち、人々は踊りやソリ滑りを楽しむ。むろんイクラや蜂蜜、ジャムなどをのせた、太陽のようにまん丸のロシア風クレープ(ブリヌィ)を焼いて食べるのも欠かせない。この週の最後には、すべての行事を締めくくる形で、マースレニッツァの案山子が燃やされる。古代スラヴ人達は、この事に冬を送り春を迎える象徴的な意味合いを持たせた。そして正教徒達は、肉などを断つ精進期に入る。
「マースレニッツァ」の起源は、キリスト教を受入れる前の大自然を崇拝する多神教の古代ルーシ時代にさかのぼれるもので、春分の日を前に、冬を象徴する案山子を燃やしたり、格闘技の大会を催したり、ブリヌぃと言われるロシア風クレープを焼いて皆で食べ、飲めや歌えの楽しい時間を過ごす。ロシアが正式にキリスト教国家になった後も、そうした民間の伝統は無くならず、キリスト教の暦の中に吸収されていった。
マースレニッツァは今日、正教徒の祝祭とみなされているが、特定の宗教を持たない一般の多くの人も、お祭りに加わり、家ではブリヌィを焼く。
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