ドゥテルテ・フィリピン大統領、韓国人に「射殺有り」行き過ぎた忠告

© AP Photo / Bullit Marquezフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領 - Sputnik 日本
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韓国・フィリピン間で新たな火種が飛んだ。夕刊フジによると、麻薬犯罪者の射殺命令で物議をかもしたフィリピンのドゥテルテ大統領が、今度は同国のセブ島で暗躍する韓国系マフィアを「射殺する可能性」に言及し、騒動となっている。韓国人観光客が犯罪に関われば容赦しない方針も示すなど、過激すぎる「大統領令」が出された。

朝鮮日報によると、ドゥテルテ氏は4日、ダバオで報道陣に対し、「セブ島で韓国人マフィア組織が麻薬や売春、拉致などに関わっており、存在感を示している」と指摘した。さらに、「違法な行為に関わる韓国人観光客はフィリピン人犯罪者と同様の処罰を受ける」と警告を発したという。

しかし、フィリピンでは昨年、警察官が韓国人ビジネスマンを連行、警察の施設内で殺害し、身代金を奪う事件があった。韓国当局が先月、事件について公表し、韓国メディアなどで大きく報じられた。

フィリピンでは現在、韓国人を標的にした強盗事件なども頻発。背景には韓流ブームなどの影響で「韓国人は裕福だ」という印象が一部で浸透しているほか、売春目的の韓国人観光客もいるなど"嫌韓感情"が高まっていることもあるといわれる。ドゥテルテ氏には、こうしたフィリピン国民の感情を巧みに利用しようとの思惑もあるのかもしれない。

フィリピンに暮らす韓国系住民は現在、9万~10万人に上るとされる。英語圏に属することからビジネスマンの流入が盛んで、物価の安さにひかれて移住を決める人も多いためだ。産経新聞が報じた。

 

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