ストークス氏は、米国の専門家たちの間では中国を「敵」とするロシアと米国の友情が現実的な固定観念になっていると指摘している。一方でこのような思惑にはいかなる根拠もない。冷戦の終結は露中関係にポジティブな衝動を与え、今も両国の協力は強まる一方だ。なお米国が露中の友好の代わりにロシアに提案できるものは何もない。制裁の解除、クリミアの承認、NATOの拡大停止、MD(ミサイル防衛)システムの解体などは、「欧州における米国の投資の70年を浪費する」。ストークス氏は、このような考えを表している。
またストークス氏は、米国に残された唯一の道は、ロシアと中国と対等な立場で協力することだとの見方を示している。
先の報道では、中国の王外相はミュンヘン安全保障会議で演説し、中国は米国が対決政策を放棄した場合、米国と協力する用意があると述べた。