マンモスには大量の遺伝子変異が積み重なり、「遺伝子的大惨事」に繋がったのだとチームは主張する。論文は科学誌『PLOS Genetics』に公開された。
チームがウランゲル島にいたマンモスのDNAを調べた所、多数の変異を発見した。変異の結果、マンモスは嗅覚受容体や、パートナー選択や社会ヒエラルキーにおける立場選択を司る遺伝子を失った。
チームは、様々な時期に生きていたマンモスのDNAの分析結果を基にしてこのような結論に至った。研究のためアクセスできたのは、4万5千年前と4万3千年前に生まれたマンモスの遺伝子サンプル。
しかし、多くの専門家は、マンモスが絶滅したのは急激な気候変動によるものとの意見を支持している。狩猟されて絶滅に陥ったという説や、水不足で絶滅したという説もある。