実験は「ダマワンド」というコードネームを持つ演習の枠内で実施された。イラン軍司令部の代表らが、発射の模様を見守った。複数のマスメディアの報道によれば、ミサイルは、障害が用意された条件下で、標的を成功裏に殲滅した。また演習では、イラン軍の行動の点検もなされた。
S300は、2007年にイランへの売却に関する契約がなされたが、その遂行は2010年に一時中止された。国連安全保障理事会が、イランに対する制裁導入を規定した決議を採択したためである。
2015年、ロシア参加のもと、イランの核プログラム問題が成功裏に解決されたのを受け、プーチン大統領は、S300のイランへの供与禁止解除に関する大統領令に署名した。そして同年11月、契約は効力を発した。契約額は、およそ10億ドルにのぼる。
それより前にロシアで次世代地対空ミサイルシステムS500の作業のための専門家の養成が初めて始まったと報じられた。