同紙は、この情報を、ウーバー社の現役社員及び元社員の話をもとに報じた。
報道によれば、そうした目的のためにウーバー社は、Greyballというツールを利用している。これは、2014年に開発されたVTOS (Violation of terms of service — «利用規約違反»)プログラムの一部で、その助けを借りて、ウーバーのアプリからも、またほかの方法でもデータが集められている。
ウーバー社は、それを使って、米国やフランス、オーストラリア、中国、韓国、イタリアで当局代表を特定し、意図的に彼らを回避していた。
新聞NYTは、一例として、米オレゴン州ポートランドでの一件を挙げている。ウーバー社は、同市内でサービス業務を行う許可を受けておらず、その事から2014年12月に違法な活動をしたとして当局から非難を受けた。新聞によれば、タクシーが市のパトロール区域に行かなかった場合、それはGreyballが運転手に、乗客が治安機関の職員であることを示したからだ、という。