2100年が訪れるまでに、地中海の水位は140センチ上がるとチームは主張する。なお、先の1000年での水位の上昇は30センチだった。水位上昇の原因は地球温暖化。
水位上昇のテンポはこの数年で急激に上がっている。
イタリア国立研究所の地理物理学者と火山学者からなる研究チームはコンピューターモデリングを用いて、沈没の恐れがあるイタリア半島の33の地域を調べた。英紙「デイリーメール」によると、その地域とはイタリア・ラツィオ州ローマ県のフィウミチーノ、トスカーナ州のヴェルシリア、ポー川、フォンディ川、セレ川、ヴォルトゥルノ川の沿岸、カターニア、カリャリ、オリスターノの沿岸地域、そしてもちろん、ベネチアだ。
毎年の洪水からベネチアを守るために、開閉式の約60の水門からなるシステム「モーゼ」が建設されており、この「モーゼ計画」は2018年には設置完了を予定している。さらに、市当局と中央政府は潟の岸を強固にし、町の埠頭の高度を上げている。