アル・ハヤット紙によると、サウジアラビア当局は、移民から彼らにサウジアラビア国籍を与えて「帰化する」ことを要求されるのを危惧しているという。
なお、同国で不法移民国外追放キャンペーンが行われるのは今回が初めてではない。2012年から2015年にかけて、サウジアラビアから24万3000人のパキスタン人が国外追放された。複数の人物は、イスラム過激派によるテロの容疑で追放された。
イスラム教の聖地サウジアラビアへの大量移住は、1970年代の石油ブームを背景に始まった。移住者を必要としたのは、成長する経済のニーズだけでなかった。問題は、サウジアラビアの法律の特質にあった
サウジアラビアでは女性が自動車を運転することが法律で禁止されている。そのため移住者らは自動車の運転手になったり、荷役労働者やベビーシッター、補助労働者などのより技能の低い仕事に就いた。
結果、サウジアラビアでは移住者が膨大な数に上った。移民街が形成され、2010年の調査によると、出稼ぎ労働者の数は人口の30%にまで達した。