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オランダは15日に下院選があり、中道右派の与党、自由民主党(VVD)はトルコ移民らの排斥を主張する極右、自由党(PVV)と競っている。ルッテ氏は極右などからの弱腰との批判を避けるため、トルコに強い態度に出る必要があったとみられる。共同通信が報じた。
ルッテ氏は「わが国は第2次大戦でナチスに爆撃された。(エルドアン氏の)発言は全く受け入れられない」と訴え、「扇動的発言を続けるなら、われわれは次の措置を考えねばならない」とした。
外相は、11日にオランダ・ロッテルダムで計画されていたエルドアン政権支持のトルコ系住民の集会に参加する予定だった。オランダ当局は秩序維持などを理由に外相の搭乗機の着陸を認めなかった。
別ルートでロッテルダムに向かったトルコのカヤ家族・社会政策相をドイツに出国させたことについても、ルッテ氏はカヤ氏の訪問が「好ましくない」ためだと述べた。