その上で「われわれはこの問題が2~3週のうちに解決されることを願っている」として、正男氏の遺族に向け、2~3週間以内に遺体を引き取る意思を示すよう呼びかけた。
遺族が名乗り出てこなかった場合は、政府内で協議して遺体の扱いを決めることになるという。
マレーシア当局は10日、遺体の身元が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である正男氏であることを確認したと発表しており、これを黙認している北朝鮮とマレーシアが遺体の扱いをめぐって、近日中に会談を行うとみられている。そのため、遺体の引き渡しについて遺族に向け具体的な期限を初めて示したことに注目が集まっている。
マレーシア側はこれまで、遺体を正男氏の2番目の妻イ・ヘギョン氏、息子のハンソル氏、娘のソルヒ氏に引き渡すとの立場を示していたが、2~3週間以内に意思表明がなかった場合は、別の遺族に引き渡す可能性があることを示したものと受けとめられる。その場合は、異母弟の正恩氏に引き渡される可能性もある。
先月13日に正男氏が殺害されてから、マレーシア当局はマカオ在住のハンソル氏、ソルヒ氏に遺体を引き渡そうとしたが、マカオを管轄する中国当局により両氏のマレーシア訪問が実現せず、遺体を引き取ることはできなかった。そのため、今後も両氏が遺体を引き取るのは難しいとみられる。
聯合ニュースが報じた。