両氏の首脳会談は初めて。安倍首相はサミット前議長として、タオルミナ・サミットの成功に向けた連携を約束した。
会談後の共同記者会見でジェンティローニ氏は「いかなる保護主義にも対抗する強いメッセージを発することで合意した」と強調。安倍首相は「世界で保護主義の動きが大きくなる中、日欧が米国と協力して自由貿易の旗を高く掲げなければならない」と語った。
両首脳は北朝鮮の核・ミサイル開発が新たな段階の脅威であり、国連を通じ連携して対処していくことを確認。中国の南シナ海や東シナ海への進出を念頭に、力による現状変更に反対することを申し合わせた。
日本と欧州連合(EU)による経済連携協定(EPA)の早期合意を目指すほか、タオルミナ・サミットで女性やアフリカ問題、テロ対策などを議題とすることで一致した。安倍首相は東京電力福島第1原発事故を受けた日本産食品の輸入制限の撤廃を求めた。