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スプートニク:ビノシュさんは主にロマンスと呼ばれるジャンルの欧州の自主映画にご出演されていますが、「ゴースト・イン・ザ・シェル」はそれらとは異なる映画です。ビノシュさんは今後もこのような映画にご出演される計画ですか?
ビノシュさん:わかりません。計画はありません。人生が教えてくれるでしょう。私はもちろん台本が送られ、同プロジェクトへのオファーが来た時には驚きました。これは実際にまったく私向けの映画ではなく、私がやってきたことでもありません。台本を読んだ後、私には疑問が残りました。その中の言葉の多くさえも、わかりませんでした。サイバースペース、仮想宇宙などは、私に馴染みのないものでした。私はマンガのファンではありません。でも私は、それまで何も知らなかった世界に出会えて幸せでした。そのため私は自分の快適なゾーンから明らかに抜け出して、別の世界へ旅立たなければなりませんでした。私は監督のルパート・サンダースが、このプロジェクトに私をひきつけるために強く説得したことを嬉しく思います。
スプートニク:ビノシュさんはのお子さんたちもこの映画に出演するよう説得したと聞きましたが、彼らはなんて言いましたか?
ビノシュさん:ママ、やったほうがいいよ!僕たちは自由になりたい(笑)!
スプートニク:撮影中に恐らく自主映画と商業映画の違いを感じられたと思うのですが、それはどんなものでしたか?
ビノシュさん:私は撮影中に外部からの圧力を感じるのは好きではありません。大きな危険にさらされている時、それは避けられません。舞台で毎回何か特別なものを披露し、自分の役柄と一体化しなければならない時、外部からの圧力は最高に達し、望む結果に達するのがより難しくなります。私はそのような状況で働くことはできません。私はもちろん一つのシーンのために集中することはできますが、金銭的責任や期待がのしかかる時、緊張はあまりにも高まります。
俳優は作品の世界に没頭し、登場人物たちとの関係に溶け込み、監督が何を望んでいるのか、何をしようとしているのかを理解するために自由でなければなりません。
ビノシュさん:「ゴジラ」での私の出番は小さなシーンで、文字通り数分でした。でもその時も撮影ではこの大きな責任を感じ、あまりリラックスしているとは感じませんでした。でも今回は全く別でした。もしかしたら今回は出番が多く、私の役はその間にその行動を変えたからかもしれません。監督や他の俳優と一緒に一歩一歩、各シーンで何が起こっているのかを分析して理解する時間が実際にありました。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、その作品がアニメ化されたりしているカルト的な人気を誇る士郎正宗氏の漫画「攻殻機動隊」を原作としている。