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不動産業者のリリヤ・ロシコワさんとその米国の友人や同僚たちは、ロシアが米大統領選挙に「介入」したと初めて報道された時、冗談を言い合ったという。
ロシコワさんは「彼らは『君はスパイかい?KGBで働いてるの?』」と冗談を言っていたと振り返る。だがさらに新たな批判が報じられるにつれて話はより深刻なものとなったという。
ロシコワさんは「この数か月で米国人たちはさらにロシアに言及するようになったと言えます。選挙前はむしろ冗談でしたが、今はTVやメディが報じれば報じるほど米国人はもしかしたらこれは真実かもしれないと信じ始めています」と語っている。
ジョージ・ワシントン大学生物医学工学部のイーゴリ・エフィモフ学部長は「テレビをつけると、どの番組でもロシア、ロシア、ロシアだ」と語っている。
またワシントンにある正教会の洗礼者ヨハネ大聖堂のアンドレイ・ポタポフ主任司祭は「ロシア系アメリカ人でいることは今、冷戦時代にロシア系アメリカ人でいることとほぼ同じだ」との考えを示し、「メディアのロシアに関するヒステリーは人々を敏感にさせ、それを公に話すのを嫌がる人たちもいる。自分の仕事を心配する人たちもいる。これは民主主義の環境にいて非常に悲しいものだ」と語った。
先の報道によると、ロシア大統領府のペスコフ公式報道官は、米国でプーチン大統領の人気が低いのは反ロシア・キャンペーンの結果だとコメントした。