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バーチャル試着には同社が開発した測定機器を使う。台座に足を乗せると、複数のセンサーを使い数秒で足首からつま先までの型をスキャンし、立体的な図を作成。靴内部の立体図と重ね合わせ、履き心地を予測する。
きつそうな部分は暖色で、緩そうな部分は寒色で表示。感覚だけに頼らずデータに基づいて履き心地を判断できる。大量の靴を短時間で「試着」でき、店員の労力軽減にもつながるという。二つのデータを照合する技術は千葉大と開発した。足のデータはフリックフィットの会員制サイトに登録して保存できる。
今後は測定機器を置く店を増やすとともに、ネット通販での靴選びにも対応できるようにする。数年後には、スマートフォンのカメラ機能を使って自宅でも足の測定ができるよう開発を進める。
広橋博仁社長は「靴はサイズ選びが難しいので、服に比べて通販が広まっていなかった。実用化すれば市場を大きく変える可能性がある」とアピールしている。