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AP通信によると、オバマ前大統領は人権上の懸念からエジプトの指導者をホワイトハウスに招くことはなかったが、トランプ氏はテロ対策を優先して関係を発展させる姿勢を鮮明にした。
ただ、「米国第一」を掲げるトランプ氏は外国への支援を削減する方針で、エジプトが期待する援助拡大には消極的とされる。
両氏は昨年9月にも国連総会が行われたニューヨークで会ったことがあり、トランプ氏は会談でシシ氏を「困難な状況で素晴らしい仕事をしている」と称賛。両国関係が今回の会談で「大きく進展した」と強調した。
シシ氏はホワイトハウスへの招待に「感謝したい」と述べ、テロ対策での協力に前向きな姿勢を示した。
オバマ氏はシシ氏が2013年にクーデターで実権を握り、モルシ元エジプト大統領の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団を弾圧したことに懸念を表明。エジプトへの軍事支援を約2年間停止するなど関係が緊張した。