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谷内正太郎国家安全保障局長は5日夜、マクマスター米大統領補佐官と電話会談し、北朝鮮に断固とした姿勢で対応することを申し合わせた。外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は中国外務省の武大偉朝鮮半島問題特別代表と電話会談、北朝鮮に自制と国連安全保障理事会の決議順守を強く求めることで一致した。
米政府は北朝鮮への追加制裁措置として、北朝鮮が中国からの輸入に依存する石油禁輸なども検討。難色を示す中国に北朝鮮への締め付けを強めるよう求める方針だ。
KN15は固体燃料エンジンを使用。液体燃料を使う従来型のノドンなどよりも発射準備の時間が短縮され、発射兆候の探知はより困難になるとみられている。射程について、韓国政府は日韓全域に届く2千キロ以上と推定。米政府は米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)への技術転用を警戒している。
ただ、北朝鮮が2月12日に初めてKN15を発射した際は約500キロ飛行したのに対し、今回は約60キロしか飛んでいない。日米韓は失敗の可能性や、部分的な技術検証を試みた可能性もあるとみて慎重に分析を進めている。
北朝鮮北東部・豊渓里では核実験準備ともとれる動きがあり、韓国政府は金正恩朝鮮労働党委員長の決断次第でいつでも実施できる状況とみている。ICBM発射実験準備も最終段階にあると表明しており、北朝鮮は米中首脳会談の結果をみて実施時期を判断する可能性がある。