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ジュドゥンはアーティストのマルグリット・バン・ブリフォートさんによって、ライデン大学のために作られた彫像で、オランダで実際に存在する。彫像は、一見すると音の類似も手伝って、海洋生物のジュゴンかとまがうが、ブリフォートさんいわく「Homunculus Loxodontus(昆虫と象のハイブリッド)」。実はジュドゥンという音はロシア人にとっては動詞の「待つ」、ジュダーチを連想させ、何かを待ちわびている生き物のように思える。
グジェリ工場のベルコフ役員コマーシャル担当は「このイメージはよく知られているもので、我々の考案ではないがロシア領内ではパテント登録がなされていないため、今は自由に用いることができる状態だ」と話している。
工場が作ったジュドゥンは今のところ10-15個。ベルコフ氏はマーケティングでクライアントの関心が集まれば、さらに生産を増やすと語る。「こうしたマーケティングでより若い層を惹きつけ新たな顧客創出につなげたい」と意欲的。
グジェリ工場がつくったジュドゥンはエプロンをかけ、両手でティーポットを抱えており、もてなし好きのおばさんのようだ。お茶に招待したお客さんを今か今かと「待って」いるのかもしれない。