スプートニク日本
キム教授は、自身の報告の中で、次のように述べている-「ロシアからのガスパイプラインが敷設されれば、エネルギー資源の95%以上を外国からの輸入に依存している韓国政府は、供給源多角化問題を解決できるのみならず、南北間の政治的緊張緩和も可能になる。パイプラインは、南北間及び多国間の経済協力発展にとって好ましい土台を作り出すだろう。その事は、東アジアの状況全体に肯定的影響を与える」。
また同時にキム教授は、北極海航路発展への参加に、韓国は絶えず極めて注意深くあるべきだと指摘した。教授によれば、北極海航路が実現に向かえば、韓国の造船業発展に新たな刺激を与え、韓国から欧州に製品を供給する最適のルートになり、さらには航路のサービスに必要不可欠なインフラ施設建設の注文を受けることができると見ている。
ロシアから北朝鮮領内を経由しての韓国へのガスパイプライン敷設プロジェクトは、2008年にロシアと韓国の間で討議されたが、その後、一連の理由により延期となってしまった。